楽天市場に出店している方なら一度はやろう、やったことがあると思う広告メニューですが、実はRPPの運用方法を知らない方は多くいらっしゃり、弊社にも問い合わせを頂くことが多いです。RPPの実績多数で運用方法を知り尽くしているプロが解説させていただきます。
RPPとは
楽天市場におけるRPP広告とは、楽天市場内の検索連動型広告のことで、楽天市場の検索窓に検索キーワードを入力した検索結果に表示できます。楽天プロモーションプラットフォーム(Rakuten Promotion Platform)の略です。
GoogleやYahoo!の検索連動型広告、いわゆるリスティング広告と粗く言うと同じ仕組みで、楽天市場のリスティング広告という認識で問題ありません。
昔から楽天市場を使っていらっしゃる方でしたら、以前までは楽天CPC広告という名前がアップグレードを重ねて現在の形になっており、日々進化しています。
RPPの特徴
- ユーザーの検索キーワードと関連性の高い商品(商品名や商品説明文に記載のあるキーワードを参照)を広告として掲載
- 1クリック10円〜のクリック課金型広告
- 最低予算5,000円
- 検索結果をはじめとした様々な掲載面に配信
RPPは非常に始めやすく効果が出やすい広告です。
RPPの目的
RPPを出す目的としては大きく2つあります。
第一に、アクセス数を増やすことです。SEOで上位を取れていないキーワードをRPPで出稿することでアクセス数を増やすことができます。
第二に、CV(注文数)を増やすことです。アクセス数が増えるので、よっぽど相応しくないキーワードに出さない限りCV(注文数)も増えます。
ジャンルにもよりますが、販売数や販売額が伴えばSEOの上位表示も狙えます。しかし、かなりの販売をしないと厳しいので、あまりこれを目的にするのは現実的ではありません。
RPPの目標
RPPを何の目標もなくただただ出すだけだと、お金の無駄遣いになる可能性はございます。
企業様のによって違うことも多いのですが、ROASとアクセス数が多いです。
ROASを目標に置くのはRPPの予算が小さい企業様が多く、アクセス数を目標に置くのはRPPの予算が大きい企業様が多い傾向にあります。
というのも、RPPで大きくアクセス数を増やそうとすると、いわゆるビッグワードにも出す必要が出てきて、予算がどうしても大きく必要になってきます。
逆に、予算が少ないとこのようなビッグワードに出すと予算消化がかなり早くなってしまうためあまり出せません。その分、スモールワードのようなCVに近いキーワードに出すことになり、少ない予算で多くのCVの獲得を目指すことになります。そのためROASを目標にすることが多くなります。
RPPの重要性
楽天市場で多くのお客様に自社の商品を見てほしいと思うのですが、楽天市場には3.6億点以上の商品数があり競合が多く見ていただくのは簡単ではありません。お客様にとってもその多くの商品から探すため大変です。楽天市場を利用される多くの方が使うのが楽天市場内の検索です。約40%は検索からきていると言われています。
そのため、楽天市場では検索結果がで上位に表示させることが非常に重要なのです。
同じ検索結果に出す施策としてSEOがありますが、特に出店したばかり、出品したばかりは、SEOの対策をバッチリ行っても販売数や販売額が伴わないため、上位に表示させることは困難です。競合も同じような施策をしてきたりするので、余計に困難を極めます。
そこでRPPが有用になります。
RPPは外注した方が良い?
ポジショントークになりますが、外注をおすすめします。というのも面倒なことが多いからです。
RPPの運用を外注することで、商品開発やブランディングなど上位工程のお仕事に集中できます。
弊社ではRPPのROAS改善で実績がでています。
ROAS162% 699%→翌月1,135%(食品ジャンル)(期間:2024年4月→2024年5月の変化率)
ROAS147% 386%→翌月569%(食品ジャンル)(期間:2024年4月→2024年5月の変化率)
ROAS124% 871%→翌月1,087%(自動車パーツ)(期間:2024年6月→2024年7月の変化率)
※すべてROAS (合計720時間)
大手と比べると少ないですが、実績は徐々に増えてきております!
弊社のRPP運用代行の料金プラン
ショップ様のROASを最大化するべく尽力いたします。
弊社の運用方針を一部ご紹介させていただきます。
商品が少なすぎる、または広告のご予算が少なすぎる場合(目安5万円以下)は、月額10,000円(税別)~でアドバイスだけ行うことも可能です。
CPCの種類と特徴
楽天市場のRPPには独自の仕組みがあり、その一つがCPCです。
CPCの種類
楽天市場のRPPには3種類のCPCがございます。
キャンペーンCPC、商品CPC、及びキーワードCPCです。
各CPCの特徴
3つのCPCには優先順位があります。
キャンペーンCPC < 商品CPC < キーワードCPC
キャンペーンCPCだけ設定して商品CPCとキーワードCPCは設定していないパターン
キャンペーンCPC:10円
商品CPC:-
キーワードCPC:-
除外商品を設定していない限り、キャンペーンCPCで広告出稿されます。
キャンペーンCPCと商品CPCを設定してキーワードCPCは設定していないパターン
キャンペーンCPC:10円
商品CPC:20円
キーワードCPC:-
除外商品を設定していない限り、商品CPCで広告出稿されます。
キャンペーンCPCと商品CPCとキーワードCPCの全部を設定しているパターン
キャンペーンCPC:10円
商品CPC:20円
キーワードCPC:40円
除外商品を設定していない限り、商品CPCで広告出稿されます。設定しているキーワードにはキーワードCPCで広告出稿されます。
キャンペーンCPCとキーワードCPCを設定ているが商品CPCは設定していないパターン
キャンペーンCPC:10円
商品CPC:-
キーワードCPC:40円
除外商品を設定していない限り、キャンペーンCPCで広告出稿されます。設定しているキーワードにはキーワードCPCで広告出稿されます。



本記事の著者
フリーランス。事業会社で6年ECに従事して独立。複数のご支援に参画中。得意分野は楽天市場やYahoo!ショッピングの運営全般、広告運用、自社サイトのCRMです。経営管理修士号(兵庫県立大学大学院経営研究科)/D2Cエキスパート検定1級/日本漢字能力検定準1級。自身でもamazonを運営中。