楽天市場の定期購入の設計や考え方、実例|楽天市場の定期購入はどうなの?について徹底的に解説

楽天市場の定期購入の設計や考え方、実例 楽天市場
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フリーランス。事業会社で6年ECに従事して独立。複数のご支援に参画中。得意分野は楽天市場やYahoo!ショッピングの運営全般、広告運用、自社サイトのCRMです。経営管理修士号(兵庫県立大学大学院経営研究科)/D2Cエキスパート検定1級/日本漢字能力検定準1級。自身でもamazonを運営中。

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楽天市場でのリピート施策は様々ありますが、その一環に定期購入があります。結論から申し上げますと定期購入も勿論実施した方が良いのですが、ECモールの中でも、こと楽天市場においては特にポイントを意識しないといけません。重要なのはユーザー目線での定期購入の考え方です。自分だったら定期購入するの?と自問自答をして改善していく必要があります。本記事では、楽天市場の定期購入について徹底的に解説します。

定期購入とは

ECサイトの一般的な定期購入とは、指定された日程に決まった商品を定期的にお得にお届けするサービスです。ユーザー目線で言うとお得で便利、企業目線で言うとLTVが伸ばせるというメリットがあります。

楽天市場の定期購入とは

楽天市場の定期購入の特徴

楽天市場の定期購入も一般的なものと同じで、同じ商品を定期的にお届けするサービスです。

ショップにもよりますが、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、1週間、2週間、3週間、4週間、8週間、12週間の中から好きなお届けサイクルを選べます。

楽天市場の定期購入のメリット

楽天市場の定期購入のメリット
  • 通常購入よりもお得に購入できる
  • 毎回注文しなくてよい
  • 買い忘れを予防できる
  • 配送頻度もいつでも変更できる
  • いつでも解約できる

楽天市場の定期購入と頒布会の違い

楽天市場には他に頒布会というサービスもありますが、定期購入は毎回同じ商品をお届けするのに対して、頒布会は毎回異なる商品をお届けするというサービスです。

楽天市場の定期購入の仕組み

楽天市場の定期購入の仕組みを解説します。

定期購入の申し込み方法

楽天市場の検索結果からですと、商品名のところに「定期購入」というタグが目印です。

検索面

商品ページのカートの価格が定期購入価格になっているかご確認ください。

商品ページ

カートに入れるボタンが「定期購入する」になっていることを確認し、ボタンを押します。

カートに入れる

初回お届け日とお届けサイクル、時間指定を選択します。

支払い方法を選択します。クレジットカード、銀行振込、後払い決済、コンビニ・郵便局等前払い(セブンイレブン、ローソン・郵便局ATM等)が選べます。

「申し込みを確定する」ボタンを押すと購入完了です。

定期購入の解約や変更方法

myRakutenのメニューより手続きできます。

楽天市場のご利用状況の枠から、定期・予約購入申し込み履歴を押します。

各注文の「履歴の詳細表示」を押し、「申込内容の変更・キャンセルをする」を押すと変更できます。

お届け先住所や支払い方法の変更、配送方法、お届け予定日、配送日時指定等の変更ができます。

支払い方法の変更は、「今回のお届け回のみお支払い方法を変更する」、「今後全てのお届け回のお支払い方法を変更する」のどちらかを選択できます。

ただし、ショップの設定によります。

楽天市場の定期購入が利用できる商品

楽天市場の定期購入が利用できる主なジャンルは下記です。

  • 食品・飲料
  • 健康食品
  • サプリメント
  • 日用品・生活雑貨
  • 美容・化粧品
  • ペット用品

リピート性のある商材で、在庫がきちんと確保されていることが最低条件です。

食品・飲料や健康食品、サプリメント、化粧品、ペット用品など、定期的に購入する商品は定期購入に向いています。

定期購入を利用するときの注意点

通常購入やセール時よりもお得かどうか

定期購入を利用するときは通常購入よりもお得かどうかを確認することは勿論ですが、セール時にお得になっているかも確認した方が良いです。

セール時にお得になるんだったら、セールの時に買った方が良いですもんね。

楽天市場の定期購入はお得感を出しずらい

楽天市場の定期購入はユーザー目線でお得感が出ない、出せないと感じる方も多くいらっしゃると思います。その理由は、セールと楽天ポイントです。

楽天市場の利用者を引き上げてきたものが「ポイント」です。楽天市場は楽天ポイントですね。

楽天市場特有のユーザー特性

楽天市場のユーザーの特徴として一番大きいのは楽天経済圏の住人であることです。楽天市場でネットショッピングをし、楽天カードで決済することはもちろんですが、街で買い物するときは楽天Payが使えたり、楽天ポイントが使えてもらえたりするお店を選びますし、スマホは楽天モバイル、光回線は楽天光と、楽天ポイント様様の生活をしています。

楽天ポイントを愛用しているユーザーが多いわけですから、楽天市場のセール情報も熟知し、購買行動に至るのもポイント還元が多い「お買い物マラソン」、「楽天スーパーセール」のセール時に多くなるということです。

特に5か0の付く日、5日、10日、15日、20日、25日、30日は利用が増えます。

クレジットカードは楽天カードを使う方も多く、楽天カードのサイクルは1日から始まって月末締め、支払いは翌月27日です。算定期間がリセットされる毎月1日に物が動くのは、これが一因でもありますし、ワンダフルデーがあるのもこの理由です。

1日、5日、10日、15日、20日、25日、30日が重要な日で、特にセールが多くある5日、10日、20日、25日あたりは特に重要です。

このような方々はポイント還元が多いセール時に購入するわけですから、定期購入してくれる余地はあるのでしょうか。

楽天市場の定期購入の設計と考え方、活用事例

楽天市場ではセール時にポイント還元を増やすショップも多いです。

しかし、ここをあまり考慮せずに定期購入の価格設定をしてしまうケースが多く見られます。

例えば、通常購入が3,000円でセール時にポイント20倍をしていたとしたら、定期購入では2,700円でポイント20倍にするなど、通常購入よりもお得な設計にしないと定期購入には入ってくれません。

ポイント還元をセール時とそろえる

セール時にポイント変倍を5倍にしているのであれば定期購入もポイント5倍に、20倍にしているのであれば20倍と言うように、ポイント変倍を揃えます。

この時、定期購入のポイントが5倍なのにセール時にポイント20倍等にして通常購入の方がお得になってしまうと、定期購入からの離脱が起きる原因となってしまいます。

送料で差をつける

通常購入では○○○○円以上で送料無料として、定期購入では常に送料無料とすることです。

価格差をつける

定期購入では、通常購入よりも5%OFF~15%OFFにすることが多いです。

まとめ

楽天市場の定期購入について解説させていただきました。楽天市場の定期購入はユーザー側からも企業側からもメリットも多く利用した方が良いでしょう。

ユーザー側からはセール時よりも定期購入がお得かどうかを確認した方が良いでしょう。

企業側からはユーザー目線に立って、定期購入が一番お得になるような設計をした方が良いでしょう。

本記事の著者

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フリーランス。事業会社で6年ECに従事して独立。複数のご支援に参画中。得意分野は楽天市場やYahoo!ショッピングの運営全般、広告運用、自社サイトのCRMです。経営管理修士号(兵庫県立大学大学院経営研究科)/D2Cエキスパート検定1級/日本漢字能力検定準1級。自身でもamazonを運営中。

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